美山のかやぶきの里に行ってきました。このあたりは雪が多いのか、市内から近づくにつれて屋根の勾配が急になっていきました。ここ、かやぶきの里では、現在でも40もの家の屋根がかやぶきなのだそうです。茅というのはイネ科などの草本の総称で、かやぶきの屋根の材料としてはススキやヨシなどが使われるそうです。日本の原風景ってこんな感じだったのでしょうか。
大石酒造さんの美山蔵を見学させていただきました。我々が訪れたのは3月下旬だったのですでに今年の酒造りは終了し、杜氏さんたちも帰省しておりました。なので、普段は絶対に近寄ることができない「麹室(こうじむろ)」まで見せていただけました。元禄時代に亀岡で創業した大石酒造さんのこの美山蔵は、数年前に建てたばっかり。現在、生産はすべて亀岡から美山に移したそうです。寒い美山の気候はお酒造りには最適。そして近くの芦生の原生林の水源。これまで以上に美味しいお酒づくりを進めていらっしゃいます。
酒造りの勉強会も行いました。並行複発酵という、デンプンの糖化と当分のアルコール化を一つの桶の中で同時並行で行うのが日本酒づくりの特徴なのだそうです。
美山自然文化村 河鹿荘で遅めの昼食。鹿のローストビーフならぬローストディア、鹿飯に鹿鍋、と鹿づくし。鹿が増えすぎて地域の生態系を壊し、山に新芽がなくなってしまっている現状を学習しました。もっと食べて減らそう!
近くの日吉ダムにも立ち寄りました。湖面の色が鮮やかです。
*****
[イベント概要]
◇日時: 平成28年3月20日(日) 9:00~17:00
◇場所:
大石酒造 美山路酒の館
京都府南丹市美山町南新高瀬13
かやぶきの里
京都府南丹市美山町北揚石
美山町自然文化村 河鹿荘
京都府南丹市美山町中下向56
日吉ダム
京都府南丹市日吉町
◇内容: 酒造見学、かやぶきの里散策、鹿ランチ&交流会
◇参加人数: 15名+お店の方々
◇主催: 京都の酒造り文化を発信する会
協力: FUSHIMI留学生サポートクラブ